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インターナショナルワインチャレンジ2023 ロンドン審査会報告(準備編)

ロンドンにて例年春に開催されますIWC(International Wine Challenge)Sake部門の審査会が、今年は2023年4月24日(月)から4月27日(木)までの4日間開催されます。

17回目を迎える本審査会は今年もロンドンのTHE OVAL(クリケット場)で行われます。大会の運営はコロナ禍以前の方式に完全に戻り、各国からの審査員が続々と集まっています。

また、今年はまだ集計中ですが約1600銘柄の日本酒がエントリーされました。
審査は例年通り、9つのカテゴリーに分かれて進んでいきます。
(普通酒、本醸造、純米、純米吟醸、純米大吟醸、吟醸、大吟醸、古酒、スパークリング)が、今回から古酒の中でも熟成方法によりタイプ別に審査に供されます。
Amber Style:黄色から 琥珀色に着色している。貯蔵期間(上槽から出荷まで)は3年以上。貯蔵方法(容器、温度)は問わない、自然な熟成タイプ。
Aged Style: 酸化熟成が 進みにくいように貯蔵温度や貯蔵方法を工夫し、蔵内で1年以上熟成させてから出荷。色合いも褐変化していないクリアに近いタイプ。

 

審査に先立つ準備作業は、日本でのエントリー酒の集荷を行い輸出、現地通関などを経て、会場に直接運び込まれます。

ロンドンに到着したエントリー酒は

  1. 箱張りにあるバーコードをスキャンし、全ての日本酒を箱から出し到着確認作業(チェックイン)を行ないます。この段階で未着があれば、各社に確認します。
  2. 1本ずつに「ID番号」「審査カテゴリー」「日本酒名」「蔵情報」が載ったステッカーを貼り付けます。このID番号は各メーカーには知らされていない、IWC側だけが使用する番号となり、今後の審査作業はすべてこの番号で管理されます。
  3. 審査カテゴリーが正しいかどうか、ボトルのラベルと照らし合わせて精査します。
  4. ID番号ステッカーが貼られたお酒は、冷暗所に設置されたラックに番号順に並べられ、スパークリング部門エントリーと生酒、にごりは冷蔵庫で別保管されます。
  5. ディスカバリーテイスティングに申し込まれたお酒も別に保管されます。
  6. プロのカメラマン数名で、メダルやトロフィーの発表用に1銘柄ずつラベル撮影を行います。
  7. その後、ID番号が付いたタグをボトルに付け、審査部門ごとにテイスティングフライトと呼ばれる箱を準備します。1箱あたり6〜8本目途で集め、目隠しのために1つずつ袋に包み、再度箱詰めされます。応募数の多いカテゴリーでは全部で60箱以上のテイスティングフライトになります。

ロンドン在住の日本人スタッフを中心に細かく確認をしながら、正しく審査が進められるように、準備を怠りなく進めています。

 

 

いよいよ月曜日から世界各国からの審査員がロンドンに集う、「International Wine Challenge 2023 Sake部門」がスタートします!


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