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インターナショナルワインチャレンジ2021 ロンドン審査会報告(審査会前半編)

ロンドンにおいて本年のIWC(International Wine Challenge)Sake部門の審査会が開催され、無事初日を終え2日目が始まりました。審査期間は2021年4月24日から4月27日までの4日間で、昨年同様Covid-safeとして政府認定された安全な会場で、更なる安全策として今年から完全個室審査を実施しています。
熟練のIWCチームスタッフによる入念な準備と毎日の徹底した清掃、定期的な換気が行われ、審査員やスタッフの安全性が考慮される中、審査は進められています。

 

 

政府の規定と専門のアドバイザーの指示に従い、上級審査員、一般審査員、アソシエイト審査員各1名ずつの3人グループが、それぞれ個室にてソーシャルディスタンスを保ちながらの着席審査を行います。なお、このグループは審査期間中変更されません。

また、今回は各個室にコーヒーマシーンを設置し、ランチブレイクも各部屋で取ることで移動を極力少なくし、他の審査員との接触機会を減らし感染リスクを下げています。

IWC審査会のジャッジは下記4つの役割に分かれています。

Co-Chairman:この審査の最高責任者 3名
Panel Chairman:各審査テーブルの取りまとめ責任を持つ上級審査員 10名
  Judge:一般審査員 
  Associate:初めて審査に参加する場合はAssociateとなります。

1日目、2日目前半はその酒がメダル受賞するに値するか、メダルに至らなかったものの一定の水準を満たしたCommended(推奨酒)と第二次審査に及ばなかった審査酒を振り分ける作業を行います。

各テーブルでCommendedまたはそれ以外と判断されたものは、全てCo-Chairmanに集められ、その判断で良いか2回目の審査がなされます。
この審査でも結果が変わらない場合はこの段階で結果確定ですが、Co-Chairmanの判断でメダル審査に戻したほうがいいものは、3日目の審査に進みます。

1日目は普通酒→本醸造→純米→大吟醸→純米大吟醸の5部門の審査、
2日目の前半は吟醸→純米吟醸→古酒→スパークリングの4部門、そして1日目に完了したカテゴリーの2ラウンド目の審査が行われます。

また、明らかにFault(欠陥)があると判断されたお酒は、事後で全ての審査員がチェックできるように分けられます。TCAやSulfide(硫化)、Volatile(揮発)、Oxidation(老ね)などがチェックされるポイントです。

審査員の様子

 

 

 

 


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